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Channel: 南風~ぱいかじ~
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三浦ラスベガスに散る。うーん、残念だけど「プロであるという事」を改めて実感した興行。

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世界中のボクシングファン注目の一戦サウル・カネロ・アルバレス対ミゲール・コットが本日アメリカ・ラスベガスにて(現地時間11月21日)行われました。一ボクシングファンとして、その試合は勿論楽しみだったんですが、日本人としてはセミファイナルも見逃せない一戦となりました。 WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ、王者の三浦対挑戦者のフランシスコ・バルガスがその一戦です。王座に就いて以来、ボンバーレフトと呼ばれる左に更に磨きをかけ、KOを量産する王者の三浦に対し、挑戦者のバルガスも元スター候補のファンマ・ロペスを破るなど、新たなスター候補として台頭する元アマチュアエリート。試合も初回から三浦がダウン寸前に追い込まれたと思えば、4Rには左一閃で逆転のダウンを奪い、仕留めつつあった9Rにバルガスが起死回生のダウンを奪い、そこから一気呵成に攻めて、劇的にTKO勝利を収めるというドラマチックなものとなりました。日本人としては三浦の王座陥落は残念でしたが、ボクシングファンとしては大満足な試合となりました。その試合とは対照的に非常に残念に思われたのが、一試合前のリゴンドーの試合です。(対戦相手は失念しました。) 五輪二連覇の実績を引き下げてプロ入りし、そのキャリアの中にはドネアに完勝した試合も含まれるリゴンドーですが、その実績とは裏腹に人気はいま一つどころか、いま二つ、三つといったところ。戦績も今日の試合を含めて16戦全勝10KOですから階級を考えるとKO率は高めです。ですが、いかんせんその試合が慎重すぎる。実力がズバ抜けているので、慎重に戦ってもKOはそれなりにありますが、正直試合は面白くない。案の定、今日の試合でもブーイングが飛び交っていました。(本人は全く意に介してない様子でしたが。) 私も決して、「KOだけがボクシングだ!」、「ボクシングは打ち合ってなんぼ」なんて言うつもりはありません。技巧もボクシングの魅力の一つだとは思っています。でも、それにも程度の問題はありますよね。やっぱり「プロの」ボクサーなら観客を無視した試合をしてはなりません。(メイウェザーくらい確固たる地位を築けば例外的にもなってきますが、メイウェザーもS・ライト級くらいまでは結構倒す試合してましたからね。) フェアな話ではないかもしれませんが、リゴンドーはその強さと退屈さに対戦相手からもTV局からも逃げられています。そのせいで実績の割にファイトマネーなんかも低いし、今後も上がる見込みは現状ではないでしょう。それどころか今日の試合を貫いた事でTV局からは干される可能性すらあるんじゃないですかね。そうなってしまっては、五輪連覇の実績も全勝レコードも意味がありません。やっぱり少なからずリスクを冒して倒す意志を見せないと。それがプロってもんでしょう。そういう意味で今日の三浦は敗者となってしまいましたが、「プロの世界で生き残った」んじゃないかなと思います。 (別の試合ですが)勝者としてリングを去ったリゴンドーは生き残れるでしょうか?

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